1976/12/24(Fri) 10:43
真田幸村
柴田 錬三郎

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真田幸村は、小学生の低学年の頃からの憧れの人である。
何ゆえに、少年時代の吉里爽はこの武将に魅了されたのか?
正直なところ、血湧き肉踊る伝奇ロマンで彼の生涯を彩った、
柴錬氏のペンの魔力によるところも大いにあったと思う。
きっかけは氏の原作によるNHKで放映されていた人形劇だったのだが、
忍者軍団の真田十勇士を率いて徳川の大勢力に立ち向かい、潔く散る
その姿に、散りゆく桜の花にも似た美しさを幼心に感じていたのだろう。
江戸時代の講談に始まり、後の立川文庫、そして荒唐無稽さでは
それらに引けを取らぬ柴錬立川文庫のこの1冊に至るまで、
幸村を取り巻く判官びいきを大いに刺激するストーリーには、
日本人の心の奥に届く何かがあるのかもしれない。
今にして思えば、徳川家康や豊臣秀吉のような天下人ではなく、
地方の小大名ながら知力と胆力で後世に名を残した幸村に
心底憧れたところが、へそ曲がりの吉里爽らしい。
数多の戦国武将の中で、所有していた禄高で言えば
「インディーズど真ん中」に違いない戦国武将・真田幸村が
貫いたとされる反骨の生き方こそが、吉里爽の精神的な
ルーツであると思っている。

柴田 錬三郎

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真田幸村は、小学生の低学年の頃からの憧れの人である。
何ゆえに、少年時代の吉里爽はこの武将に魅了されたのか?
正直なところ、血湧き肉踊る伝奇ロマンで彼の生涯を彩った、
柴錬氏のペンの魔力によるところも大いにあったと思う。
きっかけは氏の原作によるNHKで放映されていた人形劇だったのだが、
忍者軍団の真田十勇士を率いて徳川の大勢力に立ち向かい、潔く散る
その姿に、散りゆく桜の花にも似た美しさを幼心に感じていたのだろう。
江戸時代の講談に始まり、後の立川文庫、そして荒唐無稽さでは
それらに引けを取らぬ柴錬立川文庫のこの1冊に至るまで、
幸村を取り巻く判官びいきを大いに刺激するストーリーには、
日本人の心の奥に届く何かがあるのかもしれない。
今にして思えば、徳川家康や豊臣秀吉のような天下人ではなく、
地方の小大名ながら知力と胆力で後世に名を残した幸村に
心底憧れたところが、へそ曲がりの吉里爽らしい。
数多の戦国武将の中で、所有していた禄高で言えば
「インディーズど真ん中」に違いない戦国武将・真田幸村が
貫いたとされる反骨の生き方こそが、吉里爽の精神的な
ルーツであると思っている。

|栄枯盛衰、夢の間も |
1976/12/22(Wed) 12:48
怪人二十面相
江戸川 乱歩

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今思い出せる、吉里爽の最初の愛読書。
ストーリーの細かい部分を思い出せる訳ではないが、
乱歩の秘密めいた世界にはまるきっかけになった。
おそらく小学3年生くらいで読んだと思うが、当時、
都内の北区赤羽というところから都心の新宿に引っ越した頃で、
ストーリーのどこかに身近な地名が出てきてドキドキしたのを
覚えている。
空き地で野球をして帰宅する途中の冬の夕暮れなどには、
乱歩の世界がすぐ側にまで忍び寄っているような気がして、
家路を急いだものだ。
当時は、乱歩全集が図書館にずらりと並んでいるだけで、
そこが異次元への扉のように思えたものである。
しかし、当時手にしていた同じ出版社のレトロな装丁の方が
数段魅力的に思えるが、いかがなものか。

江戸川 乱歩

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今思い出せる、吉里爽の最初の愛読書。
ストーリーの細かい部分を思い出せる訳ではないが、
乱歩の秘密めいた世界にはまるきっかけになった。
おそらく小学3年生くらいで読んだと思うが、当時、
都内の北区赤羽というところから都心の新宿に引っ越した頃で、
ストーリーのどこかに身近な地名が出てきてドキドキしたのを
覚えている。
空き地で野球をして帰宅する途中の冬の夕暮れなどには、
乱歩の世界がすぐ側にまで忍び寄っているような気がして、
家路を急いだものだ。
当時は、乱歩全集が図書館にずらりと並んでいるだけで、
そこが異次元への扉のように思えたものである。
しかし、当時手にしていた同じ出版社のレトロな装丁の方が
数段魅力的に思えるが、いかがなものか。
