爽 屋

作詞家・吉里爽のルーツである音楽、書籍、その他諸々をご紹介していきます。 キーワードは「大人向き」。

1984/07/25(Wed) 12:55
E’
矢沢永吉
E’


1. スタイナー(イントロダクション)
2. 逃亡者
3. あの夜…
4. O,Oh
5. フェイド・アウェイ
6. ロング・ディスタンス・コール
7. ボール&チェイン
8. 棕櫚の影に
9. 罪なデマ
10. グッド・ラック
11. 回転扉

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甘く、切なく、やるせなく。
そして、激しく優しく懐の深い YAZAWA の世界が堪能できる、
84年リリースのマスターピース。
打ち込み系のサウンドとワイルドな YAZAWA のヴォーカルが、
見事な融合を見せている。
このアルバムからスタートした黄金タッグのパートナーである
サウンド・プロデューサーのアンドリュ−・ゴールドの貢献が
大きいことは、想像に難くない。
そして、リリース当時、ピカピカのブラン・ニュ−!
に響いたサウンドは、今聴いても色褪せずに輝いている。
それは、YAZAWA が「時代の音」に媚を売らずに、自らの音楽を
構築しているからに他ならない。

ライヴの定番曲になった開放感のあるロックナンバー02.,
腰の入ったミディアムテンポの03.を経て、
カーラ・ボノフ&ニコレット・ラーソンのゴージャス&スイートな
コーラスワークが光る、トロピカルな 04. と 05. は、
どこで聴いても「心がオン・ザ・ビーチ」になる佳曲。
特に、ジャングルビートに甘いメロディを載せた05. は、
自称ロマンチスト(笑)・吉里爽のお気に入りだ。
ちょっとスペイシーなアレンジのラブソング 06.,
モータウン調のリズムパターンのダンスナンバー07.,
スケールの大きなメロディのバラッド 08.,
ワイルドなロックンロールの09., 10.,
ピアノのアルペジオと分厚いコーラスだけでしっとり聴かせる
3連のバラッド11. まで、どの曲もハイクオリティで、
よどみなく流れるようなシークエンスもお見事だ。

余談になるが、アンドリュ−のベスト盤のブックレットの中に、
リンダ・ロンシュタットらと並んで YAZAWA の写真が載っているのは、
YAZAWA とのコラボレーションが、彼にとっても
思い出深い大仕事だったことのひとつの証であろう。


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1982/07/10(Sat) 07:10
P.M.9P.M.9
矢沢永吉

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( Released on 19820710 )

日本のロック史上に燦然と輝く不朽の名盤。
このアルバムから、プロデューサー・YAZAWA の海外レコーディング史が
スタートする。

それまでの日本人アーティストの凡百の「海外レコーディング」と
YAZAWA のそれが違っていたのは、単なる話題作りではなく、
欲しいサウンドに必要なミュージシャンを雇って「使った」ことだろう。
当然のことながら、いかに世界的にビッグなミュージシャンのプレイであろうが、
気に入らないテイクにはダメ出しをして・・・。
多くの邦楽アーティストが憧れていた(だけの)有名プレイヤーたちと
友達になって、面と向かってセッションをして、いい音を音源に刻んでゆく。
欲しいサウンドを得るためにロスに引っ越し、英会話学校にも通ったという
YAZAWA の本気度が、このアルバムで見事に結晶化している。

後期の The Doobie Brothers の面々の他に、TOTO のルカサー&ポーカロ、
後に強力なタッグを組むマルチプレイヤーのアンドリュー・ゴールド、
ボブ・グローブ、ニコレット・ラーソン、マーク・ジョーダン、
Little Feetに在籍したビル・ペイン、元Rufus のデニス・ベルフィールドら、
さながら‘ L.A. オールスターズ ’の脂の乗り切った演奏をバックに
骨太な YAZAWA の歌が楽しめる。
日本ではバラードの05., 08., がCMソングとしてヒットしたが、
ジェフ・ポーカロの‘ One, two・・・’というカウントで始まる01.,
アンドリュー・ゴールドのスライドギターがドライヴする 02,
乾いた音色のギターリフで引っ張る06., 夏らしく開放的かつ
大陸的なシャッフルの 09. などのロックナンバーたちが、
当時高校生だった吉里爽の心を文字どおり揺らして転がしてくれた。
「タフで切ない」YAZAWA の世界を描ききったちあき哲也さんの歌詞も光る。
野郎独りの熱帯夜のドライヴのお供におすすめだ。


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1981/08/05(Wed) 19:47
YAZAWA
矢沢永吉
B00005HFGR

01. DON'T COME TOO CLOSE
02. DANCE THE NIGHT AWAY
03. PRETTY WOMAN
04. LOVE THAT WAS LOST 〜抱かれたいもう一度〜
05. CAN'T YOU SEE
06.WANT YOU
07. SUGAR DADDY
08. THE RIDE
09. KOKORO

全曲英語詞。
E.YAZAWA 最初の世界発売。

1ファンとしての私見だが、ロスで制作したこのアルバムからが、
「第2期 E.YAZAWA 黄金時代」の幕開けであろう。
後に強力なコネクションとなって 80年代以降の BOSS を
サポートするDoobie Bros. に加えて、Little Feet の主力メンバーらが
がっちりと脇を固めている。

初めての英語詞のアルバムをレコーディングするにあたって、
「ロスに渡ってまず英会話学校に通って、発音の特訓をした」
というご本人のコメントをFMの番組か何かで聴いた覚えがある。
笑い話だが、「永ちゃんが英語の勉強をするのなら、俺もやろう!」
と高校生当時の吉里爽は思ったものだった。

まず、乾いたサウンドのアメリカンロックの01. を聴いて驚いた。
いや、ぶっ飛んだ。
リリース当時は洋楽と邦楽のサウンドにはかなり差があったので、
日本のロックンローラーがそのボーダーをまたいで洋楽のサウンドを
バックに英語で歌うということは、音楽に、ロックンロールに
目覚めようとしていた少年には衝撃であった。
しかも、その歌いっぷりは、英語と当時のロスの最強メンバーによる
サウンドという2つの武器を得て、檻から解き放たれようとする
野獣のように、かっこよく猛々しかったのだ。

ライヴでおなじみになる、06.やソウルフルな04., リリースから
20年以上経って女性ヴォーカリストとのデュエットナンバーとして
ライヴで生まれ変わったメロウな 07. など、佳曲が多い。
08. の中で、♪Baby, My head was spinning・・・というくだりがあるが、
その中の‘ Baby ’というフレーズを聴いた時に、ティーンエイジャーの
吉里爽の背中に電撃が走った。
それが、天啓だった!

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profile

吉里爽

Author:吉里爽
作詞家。
プロデューサー。
スイッチヒッターの二塁手。
音楽事務所「株式会社 爽」代表。

自分史を書くようなつもりで、
自らのルーツを探っていきます。


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